ワンピースとポケモンで明暗。片方が+22%、片方が-6%に割れた話【2025年10月】
PSA10トレカ相場まとめ
2025年10月
店頭で在庫を触っている感覚に近い言い方をすると、10月は「ワンピの棚だけ空いていく」月でした。トレカブの集計でも、ワンピースは中央値+22.0%、105枚のうち94枚が上昇という、ほぼ全面高。対してポケモンは-6.4%で、332枚中96枚しか上がらなかった。同じトレカでも、資金がはっきり片方に寄ったのが数字に出ています。
数字で見る2025年10月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ワンピース | +22.0% | 105枚中 94枚 |
| ポケモン | -6.4% | 332枚中 96枚 |
| 遊戯王 | +4.3% | 7枚中 4枚 |
ワンピースはルフィが軒並み2倍に
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| サボ SR | +110% | ¥10,000 → ¥21,000 |
| モンキー・D・ルフィ P | +109% | ¥10,545 → ¥22,000 |
| モンキー・D・ルフィ L | +104% | ¥10,000 → ¥20,370 |
| モンキー・D・ルフィ SEC-P | +89% | ¥10,000 → ¥18,925 |
| モンキー・D・ルフィ L-P | +86% | ¥10,999 → ¥20,500 |
ワンピース側は、ルフィのほぼ全バージョンが2倍前後という、分かりやすい全面高でした。P・L・SEC-P・L-Pが+86〜109%で横並び、そこにサボのSRが+110%。前月まで走っていたカードが一巡すると、次の玉に資金が回る——上げ相場の中盤らしい、きれいなバトンの渡り方です。しかも上昇上位が¥10,000前後の同じ価格帯で揃っているのは、特定の1枚ではなく板全体に買いが流れ込んだ証拠。105枚中94枚上昇という数字も、それを裏づけています。
ポケモンはメガリザードンの高値整理
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| メガリザードンXex MUR | -45% | ¥675,000 → ¥372,500 |
| メガリザードンXex SAR | -58% | ¥300,000 → ¥126,794 |
| マーシャドー AR | -57% | ¥21,950 → ¥9,500 |
| なみのりピカチュウV RR | -52% | ¥13,800 → ¥6,675 |
一方ポケモンは、前月9月の+18.2%という大反発の、反動が出た月でした。とりわけ高額のメガリザードンXexは、MURが¥675,000から¥372,500へ、SARが¥300,000から¥126,794へと大きく崩れています。9月に一気に買われて過熱した高額帯で、高値づかみの整理が進んだ格好。332枚中96枚しか上がらなかったのは、この高額崩れが全体の重石になったからです。
こういう『タイトルで明暗が割れる月』は、どちらのファンかで体感がまるで逆になります。ワンピを集めていた人にとっては今年最高クラスの月で、ポケカを集めていた人にとっては我慢の月。数字を並べて初めて『下げたのはうちのジャンルだけで、隣は全面高だった』と分かる。相場全体が悪いのか、自分の持ち場だけが悪いのか——それを切り分けるのに、月次の横比較はよく効きます。
資金には、いつも総量の限りがあります。あるタイトルが全面高のとき、別のタイトルが軟調なら、それは市場のパイが縮んだのではなく、中で移動しただけかもしれない。10月のポケモン→ワンピースの流れは、まさにそれでした。自分の持ち場が下げても、隣が上げているなら、相場そのものは死んでいない。そう読めると、無用な狼狽売りを避けられます。