ポケモンが8割上昇の大反発。1年の締めで一気に取り返した話【2024年12月】
PSA10トレカ相場まとめ
2024年12月
2024年は、正直に言えば我慢の多い年でした。年始こそ小幅高で滑り出したものの、2月から夏にかけて何度も軟調に沈み、持っているだけで評価額が削れる月が続いた。その1年の締めくくりに、ポケモンが火を噴きます。12月の中央値は+21.5%。追跡していた182枚のうち、実に151枚が上昇しました。
8割超が上がるというのは、滅多に出ない数字です。特定のカードが吊り上げたのではなく、板のほぼ全域に買いが入った、正真正銘の全面高。1年ぶんの鬱憤をまとめて晴らすような1ヶ月でした。ただ、こういう気持ちのいい月ほど、上げの「中身」を冷静に見ておきたい。何が主役で、その裏で何が売られていたのか。
数字で見る2024年12月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | +21.5% | 182枚中 151枚 |
| ドラゴンボール | +26.9% | 8枚中 6枚 |
| ワンピース | +1.2% | 67枚中 37枚 |
ポケモンは上から下まで買われた
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ムサシとコジロウ SR | +172% | ¥25,500 → ¥69,296 |
| かがやくリザードン K | +129% | ¥3,500 → ¥8,000 |
| ソルガレオ&ルナアーラGX (リーリエ) SR | +120% | ¥31,800 → ¥69,900 |
| レシラム&ゼクロムGX (N) SR | +103% | ¥18,999 → ¥38,500 |
| ナンジャモ SR | +100% | ¥12,500 → ¥25,000 |
話題を攫ったのはムサシとコジロウのSRで、¥25,500から¥69,296へ+172%。ロケット団という強いテーマ性を持つカードは、コレクション需要が厚く、火が付くと一気に跳ねます。ただ、この月が本物の全面高だったと分かるのは、上昇上位の価格帯がバラけていることです。¥3,500のかがやくリザードンが¥8,000へ、¥31,800のソルルナGXが¥69,900へ。安いカードも高いカードも一緒に上がっている——資金が特定の1枚ではなく、板全体に流れ込んだ証拠です。
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ブラッキー モンスターボールミラー | -66% | ¥35,000 → ¥12,000 |
| ニンフィア マスターボールミラー | -42% | ¥37,800 → ¥22,000 |
| シャワーズex SAR | -41% | ¥35,000 → ¥20,500 |
| ピカチュウex UR | -39% | ¥35,000 → ¥21,500 |
とはいえ、全面高でも落ちるものは落ちます。イーブイ系のミラー(ブラッキーのモンスターボール柄、ニンフィアのマスターボール柄)は、逆に半値前後まで売られました。ミラー系は一時期の過熱で高値づかみが積み上がっていた枠で、地合いが良くなったこの月に、むしろ利益確定と見切りの売りが出た。上げの中に、こうした選別が混じっているのが健全な相場です。
ワンピースとドラゴンボールも底堅い
ワンピースは中央値+1.2%と派手さは無いものの、67枚中37枚が上昇と、久しぶりに過半数がプラス。キャベンディッシュのSRが¥6,780から¥12,656へ+87%と、脇役キャラにまで買いが回りました。ドラゴンボールも母数8枚と薄いながら6枚が上昇し、エナジーマーカーの孫悟空(エナマ悟空)が+66%。この月はどのタイトルを持っていても、年末らしい上げの恩恵を受けられた格好です。
2024年を振り返ると
こうして年を通して見ると、2024年は「前半は重く、後半にかけてじわじわ持ち直し、最後の12月で一気に取り返した」年でした。2月の-10.6%、春の軟調、夏枯れ——苦しい月は多かったものの、握って越年できた人は、この12月の反発をそのまま含み益として受け取れた。相場は結局、いちばん我慢した人に報いる場面がある、というのを地でいった1年です。
1年の大半が重かったぶん、この12月を「やっと来た」と感じた人は多いはず。ただ、経験的に、急反発の翌月は反動で落ち着くことが多い。実際このあとの2025年1月は、静かな展開になりました。年末の勢いをそのまま翌年の期待に上乗せしすぎない——気持ちのいい月ほど、そう自分に言い聞かせておきたいところです。