ポケモンだけ7割上昇。ワンピースとの温度差が続いた11月の話【2024年11月】
PSA10トレカ相場まとめ
2024年11月
11月は、ポケモンとワンピースで見える景色がまるで違いました。ポケモンは中央値+4.5%、146枚中102枚が上昇と、7割方が上向き。10月のプラス転換を、そのまま加速させています。ところがワンピースは中央値-6.1%、上がったのは69枚中17枚だけ。ポケカ勢は明るく、ワンピ勢は我慢。2023年11月にも同じ「タイトル間の温度差」を書きましたが、この2024年11月は、ちょうど強弱が逆に出た格好です。
数字で見る2024年11月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | +4.5% | 146枚中 102枚 |
| ワンピース | -6.1% | 69枚中 17枚 |
ポケモンは鉄板が素直に買われた
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ピカチュウ AR | +50% | ¥12,700 → ¥18,999 |
| ミュウVMAX HR | +46% | ¥40,500 → ¥59,000 |
| バオッキーVSTAR SAR | +45% | ¥3,100 → ¥4,500 |
| ミュウex SAR | +44% | ¥15,100 → ¥21,729 |
| リザードン&テールナーGX SR | +44% | ¥17,390 → ¥25,000 |
ポケモンの上昇上位は、ピカチュウのAR、ミュウのVMAXとSARと、鉄板の人気キャラで固められています。派手な大化けは無いものの、+44〜50%が横並び。地合いが良い月に、資金がまず「間違いのないカード」へ素直に向かうと、こういうきれいな一覧になります。下値不安の少ない、居心地のいい上げ方でした。
ワンピースは主役以外が売られた
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| モンキー・D・ルフィ P | +71% | ¥3,800 → ¥6,500 |
| モンキー・D・ルフィ SEC-P | +45% | ¥9,500 → ¥13,800 |
| モンキー・D・ルフィ L-P | +35% | ¥10,000 → ¥13,500 |
| モンキー・D・ルフィ | -69% | ¥3,900 → ¥1,200 |
| サンジ C | -39% | ¥16,440 → ¥10,000 |
ワンピース側で面白いのは、上昇上位も下落側も、どちらも「モンキー・D・ルフィ」が並んでいることです。人気のパラレル(P/SEC-P/L-P)は+35〜71%と買われる一方、別バージョンのルフィは¥3,900から¥1,200へ-69%。同じキャラでも、レアリティやバージョンが違えば天と地です。ルフィのパラレルという一部の主役だけが踏ん張り、それ以外は前年からのワンピース高の反動で利益確定に押された——69枚中17枚しか上がらなかった中身は、そういう二極化でした。
自分の持ち場だけを見ない
こういう月は、自分の集めているタイトルだけを見ていると、相場観を誤ります。ポケカだけを追っていた人は「相場は回復した」と感じ、ワンピだけを追っていた人は「まだ底は遠い」と感じた。どちらも自分の持ち場では正しく、全体像は取り逃している。『市場全体が悪いのか』『自分のジャンルだけが悪いのか』は、タイトルを横に並べて中央値を比べて、はじめて切り分けられます。11月は後者——ワンピースの、局所的な調整の月でした。
温度差は、悪いことばかりではありません。あるタイトルが調整しているとき、資金は別のタイトルへ移っているだけのことが多い。全体のパイが縮んだのか、中で移動しただけなのかを見極められると、慌てて投げる場面がぐっと減ります。複数タイトルを同時に見られるのは、単一ジャンルを凝視するより、ずっと足元が安定します。