静かに軟調の9月。ワンピースの重さが続いた話【2024年9月】
PSA10トレカ相場まとめ
2024年9月
9月は、ひとことで言えば盛り上がりに欠ける月でした。ポケモンは中央値-1.3%とほぼ横ばい、ワンピースは-7.8%。夏を越えても相場に火が付かず、静かに軟調が続いた——そういう表現がしっくりきます。急落のような分かりやすい痛みはないぶん、じわじわと評価額が削れていく、精神的にはややこたえるタイプの1ヶ月です。
数字で見る2024年9月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | -1.3% | 126枚中 44枚 |
| ワンピース | -7.8% | 67枚中 18枚 |
ワンピースの高額枠が崩れた
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ボア・ハンコック SR-P | -59% | ¥15,740 → ¥6,450 |
| モンキー・D・ルフィ SR | -57% | ¥32,800 → ¥13,999 |
| シャンクス:手配書 SR-SPC | -47% | ¥45,000 → ¥24,000 |
| モンキー・D・ルフィ SEC-SP | -46% | ¥450,000 → ¥243,300 |
ワンピースの-7.8%の中身を見ると、崩れているのは高額枠です。ボア・ハンコックのSR-Pが¥15,740から¥6,450へ、コミパラの高額ルフィSECに至っては¥450,000から¥243,300へと、ひと月でほぼ半値。2023年から続いたワンピース高で高値づかみが積み上がっていた分、この時期はその反動が高額帯を直撃していました。67枚中18枚しか上がらなかった軟調の正体は、この高額崩れです。
ポケモンは崩れずに耐えた
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| レックウザGX SSR | +41% | ¥32,000 → ¥45,000 |
| フシギダネ :フルイラスト | +28% | ¥5,200 → ¥6,666 |
| ルカリオVSTAR SAR | +25% | ¥4,000 → ¥5,000 |
| ゲッコウガex SAR | +22% | ¥17,000 → ¥20,690 |
一方ポケモンの中央値-1.3%は、「崩れずに耐えた」と読むこともできます。レックウザGXのスペシャルが¥32,000から¥45,000へ+41%と、根強い人気カードは逆風でもしっかり買われました。気になるのは、下落側にかがやくリザードンが-28%(¥5,400→¥3,900)で入っていること——このカードは翌10月に+74%と反発する主役になります。9月に安く沈んでいたからこそ、翌月の反発が大きかった。9月は、次の上げの仕込みが静かに進んでいた月とも言えます。
地味に重い月は、記事にすることが少なくて困ります。でも「何も起きなかった」「じわじわ削れた」を積み重ねて記録しておくと、後で相場が大きく動いたときに、そのコントラストがくっきり見える。派手な月だけを追っていると、相場の本当の底や天井を見誤ります。凪の月こそ、淡々と数字を刻んでおく意味があります。