年の締めも重かった12月。ポケモンもワンピースも下げた話【2023年12月】
PSA10トレカ相場まとめ
2023年12月
2023年の締めくくりは、残念ながら重い月でした。ポケモンが中央値-14.4%、ワンピースも-13.8%と、両方がそろって二桁のマイナス。10月に一度出た反発、11月のワンピースの続伸——どちらもここで力尽き、最後まで買い戻しが入りきらないまま年を越すことになりました。景気よく1年を締めたかったところですが、相場はそう都合よくは動いてくれません。
数字で見る2023年12月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | -14.4% | 140枚中 20枚 |
| ワンピース | -13.8% | 27枚中 6枚 |
玉の薄いカードは、月ごとに乱高下する
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ゲンガー&ミミッキュGX SR | +623% | ¥11,200 → ¥81,000 |
| ミュウ AR | +193% | ¥3,999 → ¥11,700 |
| リザードン&テールナーGX SR | -89% | ¥270,000 → ¥28,925 |
| ナンジャモ SAR | -55% | ¥155,555 → ¥69,999 |
この月でいちばん注意して読みたいのが、上下に並んだ極端な数字です。ゲンガー&ミミッキュGXは+623%、¥11,200が¥81,000。逆にリザードン&テールナーGXは-89%、¥270,000が¥28,925。ここでピンと来てほしいのですが、そのゲンガー&ミミッキュGXは、9月には逆に-89%(¥99,000→¥11,000)を記録していたカードです。つまり暴落した安値を月初に拾い、月末に元の水準へ戻っただけ。玉の薄い高額カードは、月にわずかな成約しかないので、たまたまの安値・高値で記録が大きく振れます。だからこそ、こういう単品の%ではなく、板全体の中央値で相場を見る必要がある——12月はそれがよく分かる月でした。
ワンピースも、11月の勢いが止まった
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| シャンクス SEC-P | +43% | ¥7,000 → ¥10,000 |
| モンキー・D・ルフィ (ギア5) P | +42% | ¥3,500 → ¥4,980 |
| ジュラキュール・ミホーク C-P | -38% | ¥13,000 → ¥8,000 |
| ポートガス・D・エース SR-SP | -29% | ¥167,000 → ¥118,000 |
11月にあれだけ強かったワンピースも、12月は一服。シャンクスのシークレットが¥7,000から¥10,000へ踏ん張った一方、11月に買われていたエースの高額版は¥167,000から¥118,000へ反落しました。27枚中6枚しか上がっておらず、上げ相場のバトンはいったん置かれた格好です。強い月の翌月に利益確定の売りが出る——これはどのタイトルでも繰り返される、ごくありふれた呼吸です。
2023年を一本の線でたどると
- 6月:集計できる最初の月。すでに中央値-18.6%の下落局面のさなか。
- 7月:ポケモン-30.3%。リザードン系まで半値になった、この年いちばんの暴落月。
- 8〜9月:下げ幅は縮むも軟調が継続。夏が底値圏だった。
- 10月:半年ぶりに両タイトルがプラス。安値のカードが一斉に買い戻される。
- 11月:ワンピースが先行して続伸。ポケモンは再び軟化し、温度差が出た。
- 12月:反発が続かず、両タイトルそろって二桁安。弱気のまま越年。
こうして並べると、2023年はほぼ一本調子の弱気相場だった、とまとめられます。集計の最初の月からして下落局面で、夏に底を打ち、秋に一度戻しかけて、また沈む。楽しい年ではありませんでした。ただ、この「安かった1年」を数字で丸ごと残せたことには意味があります。翌年以降に相場が上を向いたとき、どれだけ戻したのかを測る、確かな物差しになるからです。
後から見ると、2023年後半のこの重さは、翌2024年の前半まで尾を引きます。相場には「長く重い時期」が確かにあって、そこで慌てて投げるか、握って待てるかが、コレクションと長く付き合えるかの分かれ目になる。次の2024年1月のレポートは、その重い年の、静かな仕切り直しから始まります。