ワンピースがプラスに転じた11月。ポケモンはまだ重かった話【2023年11月】
PSA10トレカ相場まとめ
2023年11月
同じトレカでも、タイトルが違えば景色がまるで別、という月があります。11月がそうでした。ワンピースは中央値+2.5%で、20枚中10枚が上昇。10月に出た反発を、11月もそのまま引き継いでいます。ところがポケモンは中央値-5.0%、141枚中34枚しか上がらず、10月に見せた反発をあっさり手放して、また下を向いてしまった。ワンピ勢は明るく、ポケカ勢は我慢。この温度差が、11月のいちばんの特徴です。
数字で見る2023年11月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ワンピース | +2.5% | 20枚中 10枚 |
| ポケモン | -5.0% | 141枚中 34枚 |
ワンピースは主役が加速した
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| モンキー・D・ルフィ SEC-SP | +82% | ¥220,000 → ¥400,000 |
| モンキー・D・ルフィ L-P | +65% | ¥12,000 → ¥19,800 |
| ロロノア・ゾロ SR | +48% | ¥100,000 → ¥148,000 |
| ポートガス・D・エース SR-SP | +42% | ¥118,000 → ¥167,000 |
| モンキー・D・ルフィ SEC-P | +40% | ¥10,000 → ¥14,000 |
ワンピースの上昇上位は、10月から走っていた主役が、さらにギアを上げた形です。コミパラのルフィSECは¥220,000から¥400,000へ、ほぼ倍。ゾロのSRは¥100,000から¥148,000、エースの高額版も¥118,000から¥167,000へと、十万円単位のカードがまとめて買われています。数千円のカードだけでなく高額帯まで一緒に上がるのは、値ごろ買いを超えた本物の資金が入ってきたサイン。ワンピースは、この時点で明確に「戻り始めた側」でした。
ポケモンは、人気の特別仕様だけ
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ゲンガー R: マスターボールミラー | +104% | ¥57,917 → ¥118,000 |
| チルタリス CHR | +60% | ¥6,500 → ¥10,400 |
| マリィのプライド | +46% | ¥27,999 → ¥41,000 |
| リーフィアVMAX HR | +37% | ¥72,800 → ¥100,000 |
| ヒスイゾロアークVSTAR SAR | +30% | ¥4,000 → ¥5,200 |
ポケモンにも上がったカードはあります。ゲンガーのマスターボールミラーが¥57,917から¥118,000へ2倍超、リーフィアVMAXも¥72,800から¥100,000へ。ただし、これらはあくまで「人気キャラの特別仕様」という、地合いと関係なく買い手の付く一部の枠です。全体では141枚中34枚しか上がっておらず、下の一覧のように、あのピカチュウでさえ¥65,000から¥36,000へ売られている。人気の点だけが灯っていて、板全体は暗い——それがポケモンの11月でした。
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ミュウ AR | -81% | ¥25,999 → ¥5,000 |
| ピカチュウ プロモ | -55% | ¥10,900 → ¥4,900 |
| ゲンガー CHR | -50% | ¥9,000 → ¥4,500 |
| ピカチュウ | -45% | ¥65,000 → ¥36,000 |
温度差は、横に並べて初めて分かる
自分の集めているタイトルだけを見ていると、相場観を誤ります。ポケカだけを追っていた人は「まだ底は遠い」と感じ、ワンピだけを追っていた人は「もう回復した」と感じた——どちらも正しく、どちらも半分しか見ていない。全体が悪いのか、自分の持ち場だけが悪いのかは、タイトルを横に並べて初めて分かります。そして先に動き出したタイトルが、次の相場の主役になることは多い。この11月のワンピースの強さは、翌2024年にかけてのワンピース人気の、ひとつの前触れでした。
弱気相場のなかで、どこか一角が先に明るくなる。それが全体の底打ちの前兆になることもあれば、その一角だけの空騒ぎで終わることもあります。見分ける確実な方法はありませんが、「複数のタイトルを同時に見て、資金がどこへ向かっているかを追う」のは、単一のジャンルだけを凝視するより、ずっと相場の実像に近づけます。