下げ止まらない9月。それでもピカチュウは買われた話【2023年9月】
PSA10トレカ相場まとめ
2023年9月
コレクションを長く続けている人なら分かると思うのですが、下げが3ヶ月も続くと、だんだんアプリで評価額を開くのが億劫になってきます。9月がまさにそれでした。ポケモンの中央値-9.1%、ワンピース-6.2%。7月・8月ほどの急落ではないものの、夏からの軟調がそのまま尾を引いて、また削られた。数字を淡々と記録しながらも、正直しんどい時期だったろうな、と思います。
上昇したのは131枚中32枚。4枚に1枚しか上がっていません。ただ、7月の9枚・8月の14枚と並べると、上げられるカードの数は少しずつ増えている。相場が完全に死んでいるわけではなく、水面下では買う人と売る人が拮抗しはじめている——そういう気配は数字の端に出ていました。
数字で見る2023年9月
| タイトル | 中央値 | 上がった枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | -9.1% | 131枚中 32枚 |
| ワンピース | -6.2% | 9枚中 3枚 |
看板は、逆風でも買われる
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ピカチュウex | +68% | ¥59,500 → ¥100,000 |
| レシラム&ゼクロムGX (N) SR | +40% | ¥27,214 → ¥38,000 |
| ピカチュウ&ゼクロムGX SR | +35% | ¥216,500 → ¥291,500 |
| イーブイGX SR | +29% | ¥32,500 → ¥42,000 |
| ピカチュウV CSR | +27% | ¥11,000 → ¥14,000 |
面白いのは、上昇上位がピカチュウ系で埋まっていることです。ピカチュウexは¥59,500からちょうど¥100,000へ、ピカチュウ&ゼクロムGXは¥216,500から¥291,500へ。地合いが悪い月ほど、買い手は「まず間違いのないカード」に資金を寄せます。迷ったらピカチュウ、という選択が数字に出た格好で、看板キャラの底堅さがよく分かる一覧です。
その裏で、値動きは荒れていた
| カード | 変化 | 価格(月初→月末) |
|---|---|---|
| ゲンガー&ミミッキュGX SR | -89% | ¥99,000 → ¥11,000 |
| リーフィアVSTAR SAR | -67% | ¥24,000 → ¥8,000 |
| ピカチュウ AR | -46% | ¥12,000 → ¥6,500 |
| リーリエの全力 SR | -34% | ¥189,066 → ¥125,000 |
| ピカチュウ プロモ | -32% | ¥7,837 → ¥5,350 |
下落上位で目を引くのが、ゲンガー&ミミッキュGXの-89%です。¥99,000が¥11,000。9割近くが消えています。これは相場全体が9割下げたという話ではなく、成約数の少ない高額カードが、たまたま安い出物で成約するだけで、記録上の価格が大きく振れてしまう——玉の薄いカードの宿命です。地合いが悪い月は、こうした乱高下がとくに出やすい。同じ「ピカチュウAR」でも上と下に別バージョンが並ぶことがあるように、カード相場は名前だけでは括れない、というのもこの一覧の教訓です。
ワンピースは追跡9枚と薄いものの、中央値-6.2%。高額枠のモンキー・D・ルフィ(コミパラのSEC)が¥380,000から¥212,500へと大きく下げ、こちらも高額帯の重さが目立ちました。タイトルを問わず、この夏は「高いカードほど買い手を探すのに苦労した」というのが共通の景色です。
下げ続きの時期は、握力——つまり売らずに持ち続ける力——がすべてです。評価額が減っていくのを見て怖くなって投げると、たいてい次の反発を取り逃す。実際このあと10月に相場は一度反発します。しんどい月ほど、後で「あそこが底値圏だった」と分かる記録になる。安いときの数字こそ、残しておく価値があります。